280万分の1の祈り

赤推しの嵐さん五人担がだらだら語るところ

推しを推すことが叶わなくなった話

主に嵐さんの話がしたくて作ったブログですが。

どうしても書き残しておきたくて、こちらに記します。

 

11月13日に、俳優の滝口幸広さんが亡くなりました。

11月15日の朝、TLに流れてきた「ご報告」というタイトルのブログを見て、「おっ、とうとう結婚でもしたのかな」と思いながら開いて目に入った言葉は、「永眠」でした。

 

たっきーは、私の「推し」であったんだと思います。

だと思う、というのは、正直な話、彼への推し活を一切したことがないためです。

 

たっきーを初めて知ったのは、テニミュです。

青学推しだったし、たっきーとせとまるの黄金コンビは絶妙で、とても好きだと思いました。

「役者・滝口幸広」を好きになったのは、友人に戦国鍋を教えてもらってからです。戦国鍋シリーズからるひまと、その中でいろんな顔を見せてくれるたっきーの芝居に、とても惹かれました。

「わたしたっきー好きだわぁ」って、DVDを見せてくれた友人に何度も語りました。

 

ですが、

実際にたっきーの舞台を見に行ったことはありません。

なんなら舞台のDVDもテニミュくらいしか買ったことがありません。

出演作を追いかけたこともありません。

ブログすら、そこまで見たことがありません。

お世辞にも「ファン」とは言えない人間です。

 

それなのに、

11月15日の朝にこのニュースを知ってから、丸二日間ことあるごとにたっきーのことが頭を過ります。

ふとしたときにもうたっきーの新しいお芝居を見ることができない現実を思い出して吐きそうになります。

そしてさきほど。週末の仕事から帰宅して。お通夜を終えた俳優仲間の皆さんのツイートやブログを見て。

急に泣きました。

身内の死以外で初めて泣きました。

この二日間心で泣き続けてたのが、やっと外に出ました。

 

やっぱり、たっきーはわたしの「推し」だったんだと思います。

 

スマートな見た目なのに、ぽんこつでいじられて。

舞台全体のことをよく見てて。たっきーがいることで安心感があって。

その安心感の裏にはきっとたくさんの努力があって。

本当はこうなんだ、とか、素の顔って、わたしは殆ど知りません。

舞台上の彼くらいしか知りません。

たまにテレビに出てるのを見て「あっ、たっきーだ」ってちょっと嬉しくなったり。

お料理企画系にもっと呼ばれればいいのに。とか。

出演番組を追いかけてたわけでもなかったので、たまたま見てたあさイチにたっきーが出たら大吉引いたみたいにテンションが上がったり。

たっきーはもっと売れていいはずだよなぁとか勝手に思うだけ思って。

でもドカンと出てはこないけどいろんな舞台の肝の部分で呼ばれるような人であってほしいとか。

そうやって、舞台上であの笑顔であの健やかさで、のびのび生きているところが。

いつか、生で観てみたいって。

 

思ってたのになぁ。

 

こんなにも悲しくてこんなにも悔しいのは、

やっぱり一度もたっきーの舞台を観に行けないまま、もう永遠に観られなくなってしまったからだと思います。

いつか行きたいなぁなんてさ。そのいつかはもう永遠に無い。

会いに行きたかった。

推し活をしたかった。

今更になって、なんでなんにもしなかったんだろうってたまらなく悲しくて悔しい。

たっきーのこと全然知らないのが、こんなにも悲しくて悔しい。

 

舞台「犬夜叉」で、たっきーが弥勒様に決まったとき。

弥勒様犬夜叉キャラでいちばん好きだったので、なんて運命!って思ったのに。

そのとき……たぶん、「観に行けなかった」んだと思いますが、どうにかして行っておくべきだったと今は思います。

そういうふうに、今まで行けなかった舞台のことばかり考えてしまいます。

地方公演で近くに来てくれたらなぁとか。

その時は本当に、その程度のファンなんだろうって勝手に自覚してた、つもりだったのに。

なんで今更こんな泣いてるんだって。

 

わたし自身があまり個人へのファン活動をするタイプじゃないのもあります。

(どちらかというと作品推しになるので)

嵐さんにハマったと自覚したあとファンクラブに入るまでに一か月悩んだしな。

なんか、深みにのめり込むのが怖くて。

 

でも。

こうやって、推し活ができなくなることがあるんだって。

嵐さんも、「休止」が決まって初めて、ずっとあるわけじゃないんだってやっと気づいたくらいのにぶちんなんです。

たっきーに関しては、もう、ほんとに、どうやっても「生きている彼の芝居」には会えなくなってしまった。

ひたすらに後悔ばかりです。

 

たっきー推しの方のブログを拝見して、

心の底から羨ましく思いました。

その方のブログのおかげで、私の知らないたっきーのことを知ることができました。

知らないことばかりです。

少なくとも、残っている作品や、仲間の言葉や、ファンの皆さんの中にあるたっきーに触れられたら、

わたしも「ファン」に近付けるかな。

 

たっきー。滝口さん。

薄っぺらいファンだけど、でも、確かに、たっきーのファンでした。

たっきーのお芝居が大好きでした。たっきーの人柄が、大好きでした。

ありがとう。ゆっくり休んでください。

 

 

最後に。

これを書き記しておきたかったのは、

勿論自分の中でぐるぐる回っているものを吐き出したかったのもありますが。

「推しは推せるときに推せ」を最強レベルで実感したからです。

後悔先に立たずやで。悩んだら突っ走れ。今しか無いぞ。